泉鏡花 『外科室・天守物語』 新潮社 その2
となります。
前回のブログ記事は、以下の通りです。
泉鏡花 『外科室・天守物語』 新潮社 その1
アメーバブログ記事より
泉鏡花 『外科室・天守物語』 新潮社 その1 アメーバブログ記事
目次となります。
化 鳥 7(40)
霰ふる 47(24)
外科室 71(20)
高桟敷 91(18)
二三羽 ― 十二三羽 109(30) ☚今ココ
絵本の春 139(16)
縷紅新草 155(56)
天守物語 211(50)
注解 東雅夫 265(17)
編者解説 東雅夫 282(10)
以上となります。
現在、以前読んだ事がある「二三羽 ― 十二三羽」を読んでおりますが、すっかり内容を忘れておりました。
ここまで読み進めて、印象に残ったのは、「化鳥」「霰ふる」でしょうか?
個人的な趣味嗜好が御座いますから、人それぞれですが、「外科室」「高桟敷」はいまひとつです。
「化鳥」は、ジブリ映画🎬「千と千尋の神隠し」で千尋の記憶が戻る時、琥珀川のハクに助けられた事を思い出したのと、主人公の廉(れん)が川へ落ちて溺れた時に助けられた事がオーバーラップ致します。
(あくまでも、小生の個人的な見解です。意見、感想には、個人差が御座居ます。)
ちなみに、主人公の廉(れん)は、このようなお方に助けられたようです。
以下は、本書38頁より抜粋します。
❝ そして母様(おっかさん)はこうおいいであった。
(廉や、それはね、大きな五色の翼(はね)があって天上に遊んでいるうつくしい姉さんだよ。) ❞
以上です。
どうやら、主人公の廉は、溺れたところを鳥人間、或いは鳥型地球外生命体にでも助けられたのでしょうか?
小生の個人的な見解ですが、やはり「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせます。
千尋は龍神?に助けられた。
「化鳥」の主人公(廉)は、うつくしい姉さんの化身、近頃流行りの❝ シェイプシフト ❞した鳥型地球外生命体?に助けられた…。
なかなか素敵です!!
次に、「霰ふる」です。
主人公の民也が、二人の女性の幽霊?を四度か五度見た(逢った)事について、最初のエピソードを詳しく語っております。
その夜は、霰ふる夜と言う事です。
友達と二人、真夜中に徹夜の試験勉強をしていた…。
この状況を、矢張り個人的な見解ですが、藤子不二雄氏の「まんが道」を思い出さずには居れません。
雪深い北陸の街で、仲の良い二人が漫画を描いているシーンが、オーバーラップ致します。
泉鏡花氏も、金沢生まれ。北陸の豪雪地帯となります。
ちなみに、藤子不二雄氏の故郷は、富山県です。
以下は参考に…。
藤子不二雄
Wikipedia ウェブサイトより
藤子不二雄 -
Wikipedia ウェブサイトより、該当箇所を引用して紹介して置きます。
❝
1944年(S19/国民学校初等科5年)
6月12日(月)安孫子の父(寺の住職)が死去。
6月 安孫子が高岡市立定塚国民学校に転校。藤本と同じクラスになる。休み時間にノートに絵を描いていた安孫子に藤本が話しかけたことで2人は仲良くなり、毎日のように一緒に遊ぶようになる。 ❞
以上です。
最後に、今日のブログ記事とは直接は関係ないのですが、泉鏡花氏の随筆集が出版されているようです。
機会があれば、入手して読んで見たいと考えております。
以下、参考に…。
鏡花随筆集
岩波書店 ウェブサイトより
今日のところは、ここまでです。